マンジャロは何歳から何歳まで?下限18歳、上限は施設ごとに違います
年齢の下限は18歳前後、上限は施設によって異なり、70歳以上を対象外とするところもあります。実際に処方できるかを決めるのは年齢よりBMIと持病です。添付文書の高齢者への記載も含めて整理しました。
マンジャロの年齢について調べると、下限の話ばかりが出てきます。しかし実際には、上限を設けている施設もあります。「70歳以上は処方できない」と明記しているクリニックも存在します。
先に答えを書くと、下限は18歳前後、上限は施設ごとの判断で、70歳以上を対象外とするところもあります。ただし実際に処方できるかを決めるのは年齢よりBMIと持病です。
※本記事に掲載されている体験談や口コミは、あくまで個人の感想です。効果・効能には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。また、本記事の内容は医学的アドバイスではありませんので、使用を検討される際は必ず医師にご相談ください。
マンジャロの年齢は下限が18歳前後で上限は施設によって異なる
まず全体像です。

| 区分 | 目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 下限 | 18歳以上(一部20歳以上) | 添付文書に小児等の臨床試験の記載なし。国際共同試験18歳以上、国内試験20歳以上 |
| 上限 | 明確な定めなし。70歳以上を対象外とする施設あり | 添付文書で高齢者は慎重投与。ガイドラインでも慎重な判断の対象 |
法律で一律に定められた年齢はありません。どちらも、添付文書と臨床試験の条件をもとに各施設が運用しています。
マンジャロの下限が18歳前後になる理由
添付文書の小児等への投与の項には、小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない、と書かれています。
さらに、承認の判断に使われた臨床試験の参加条件が年齢の線引きに直結しています。
| 試験 | 年齢の条件 |
|---|---|
| 国際共同第III相試験(I8F-MC-GPHK) | 18歳以上 |
| 国内第III相試験(I8F-JE-GPHZ) | 20歳以上 |
出典 厚生労働省最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(販売名 ゼップバウンド皮下注アテオス)
18歳以上とする施設は国際共同試験を、20歳以上とする施設は国内試験を基準にしています。詳しくはマンジャロは何歳から使える?18歳から始められる条件で扱っています。
マンジャロに上限を設ける施設がある理由
添付文書の高齢者への投与の項には、体重も含め、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること、と書かれています。
厚生労働省の最適使用推進ガイドラインでも、投与の必要性を慎重に判断すべき対象として高齢者が挙げられています。
禁止ではありません。ただし「慎重に」という言葉が入るため、施設によっては年齢で線を引く運用をとっています。70歳以上を処方の対象外としている例があります。
高齢の方は減らす量より、減った中身を見る
体重を減らす薬なので当然に思えますが、高齢の方では話が変わります。
体重が減るとき、脂肪だけが減るわけではありません。筋肉量も一緒に減ります。加齢によってもともと筋肉量が落ちている場合、さらに減ると日常生活に影響が出ます。
令和5年の国民健康・栄養調査では、65歳以上の高齢者で低栄養の傾向の者(BMI20以下)の割合が男性12.2%、女性22.4%と報告されています。年齢階級別では、男女とも85歳以上でその割合が最も高くなっています。
出典 厚生労働省令和5年国民健康・栄養調査結果の概要
つまり高齢の世代では、太っている方より痩せすぎている方への注意が必要な場面が増えます。
食事量が減ることで栄養が不足しやすい
マンジャロは食欲を抑える働きがあります。食事量が減れば、たんぱく質やその他の栄養も減ります。
厚生労働省のガイドラインでは、投与中も適切な食事療法を継続することが前提とされ、たんぱく質からエネルギーの約20%を摂ることが示されています。もともと食が細い方の場合、この量を確保するのが難しくなります。
併存する病気や飲んでいる薬の影響
年齢が上がると、他の病気で薬を飲んでいることが増えます。添付文書では、低血糖を起こすおそれがある状態として、栄養不良状態や不規則な食事摂取、食事摂取量の不足、衰弱状態が挙げられています。
また、重大な副作用として低血糖、急性膵炎(すい臓の急な炎症)、胆のう炎(胆のうの炎症)、胆管炎(胆汁の通り道の炎症)、胆汁うっ滞性黄疸(胆汁の流れが滞って皮膚や白目が黄色くなる状態)、アナフィラキシー(急激なアレルギー反応)、血管性浮腫(唇やまぶたなどが急に腫れる状態)、イレウス(腸の動きが止まり、便やガスが出なくなる状態)が記載されています。体力が落ちている場合、これらへの対応も慎重になります。
マンジャロは年齢よりBMIが実際の判断材料になる
年齢の条件を満たしていても、体格の条件で処方できない場合があります。

ミライメディカルクリニックの基準は次のとおりです。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 初回の用量 | 2.5mgから開始 |
| BMI18.5以下 | 処方不可 |
| BMI18.5〜20 | 2.5mgのみ。5.0mgは処方不可 |
| BMI23未満 | 10.0mgは処方不可 |
BMI18.5以下の方に処方しないのは、体重を減らすこと自体がリスクになるためです。年齢に関わらず適用されます。
保険診療でチルゼパチド(マンジャロと同じ有効成分)を肥満症の治療に使う場合の条件は、さらに厳しく設定されています。
- 高血圧、脂質異常症(血液中のコレステロールや中性脂肪の値が基準から外れた状態)または2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断があること
- BMIが27以上で肥満に関連する健康障害を2つ以上有する、またはBMIが35以上
- 適切な食事療法・運動療法を6ヶ月以上実施しても十分な効果が得られていないこと
年代によって目標の置き方が変わる
年齢の話を考えるうえで、実際の分布も参考になります。令和5年の国民健康・栄養調査では、肥満者(BMI25以上)の割合が次のように報告されています。
| 年代 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 20〜29歳 | 23.2% | 11.8% |
| 30〜39歳 | 30.2% | 12.4% |
| 40〜49歳 | 34.3% | 19.0% |
| 50〜59歳 | 34.8% | 24.3% |
| 60〜69歳 | 35.0% | 25.0% |
| 70歳以上 | 29.0% | 22.2% |
男性は40代以降で3割を超え、60代でもっとも高くなります。女性は50代以降で2割を超えます。70歳以上では、男女ともいったん下がります。
年代ごとの考え方はマンジャロは40代でも痩せる?やマンジャロは50代でも効果ある?で扱っています。
妊娠の可能性がある場合の注意
年齢に関わる注意として、妊娠についての記載もあります。
厚生労働省のガイドラインでは、妊婦または妊娠している可能性のある女性には投与しないこと、妊娠する可能性のある女性には投与中および最終投与後1ヶ月間の避妊の必要性と適切な避妊法について説明すること、とされています。
最終投与後1ヶ月というのは、半減期が約5〜6日で体から抜けるまでに時間がかかるためです。妊娠を考えている場合は、その時期を含めて医師に相談してください。
低用量ピルなどとの併用についてはマンジャロとピルは併用できる?で扱っています。
年齢に関わらず確認される禁忌と慎重投与
年齢の条件を満たしていても、体の状態によって処方できない場合があります。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 投与できない(禁忌) | 本剤の成分に対し過敏症のこれまでにかかった病気(既往歴)/糖尿病性ケトアシドーシス(血糖が極端に高くなって体が酸性に傾く状態)、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病/2型糖尿病を有する方の重症感染症、手術等の緊急の場合 |
| 慎重に判断する | 重症胃不全麻痺(胃の動きが著しく落ちる状態)等の重度の胃腸障害/膵炎(すい臓の炎症)にかかったことがある歴/低血糖を起こすおそれがある状態/増殖糖尿病網膜症(糖尿病で目の血管が傷む病気の進んだ段階)、糖尿病黄斑浮腫(糖尿病で網膜の中心がむくむ状態)など/高齢者 |
| 投与しない | 妊婦または妊娠している可能性のある女性 |
出典 厚生労働省最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(販売名 ゼップバウンド皮下注アテオス)
低血糖を起こすおそれがある状態として、脳下垂体機能不全(脳の下垂体からのホルモンが足りなくなる病気)や副腎機能不全(副腎から出るホルモンが足りなくなる病気)、栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足、衰弱状態、激しい筋肉運動、過度のアルコール摂取が挙げられています。
年齢が上がるほど、この項目に当てはまる方が増えます。上限を設ける施設があるのは、こうした背景も関係しています。
年齢に関わらず同じ進み方をする
処方できると判断された場合、進み方は年代で変わりません。
| 月 | 用量 | この時期にわかること |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 2.5mg | 副作用が出るかどうか。食欲の変化 |
| 2ヶ月目 | 5mg | 体重の動きが見えてくる |
| 3〜4ヶ月目 | 調整後の用量 | 続けるかどうかの判定 |
厚生労働省のガイドラインでは、体重を減らす目的での投与は最大72週間とされ、3〜4ヶ月投与しても改善傾向が認められない場合には中止するとされています。
期間の全体像はマンジャロの治療期間はどれくらい?で扱っています。
マンジャロは何歳から何歳までかについてよくある質問
マンジャロに年齢の上限はありますか
添付文書に上限の定めはありません。ただし高齢者は慎重に投与することとされており、施設によっては70歳以上を対象外としています。
70歳を超えていると処方されませんか
施設によります。禁止されているわけではなく、慎重な判断が求められる位置づけです。受診前に各施設の基準を確認してください。
高齢だと効果が出にくいのですか
効果が出ないという記載はありません。慎重になるのは、体重が減る過程で筋肉量も減ることや、栄養が不足しやすいことへの配慮によるものです。
何歳から使えますか
多くのクリニックが18歳以上、一部が20歳以上としています。承認の判断に使われた臨床試験の参加条件が、それぞれ18歳以上と20歳以上でした。
年齢よりBMIのほうが重要ですか
どちらも判断材料になります。ミライメディカルクリニックではBMI18.5以下の方に処方できず、BMI18.5〜20の方は2.5mgのみとなります。
年齢と体格の条件を確認するならミライメディカルクリニック

- 2.5mg・5.0mg・7.5mg・10.0mgを取り扱い。初回は2.5mgから
- 1ヶ月定期便(4本)13,000円。6ヶ月定期便なら1本2,750円
- 診察料0円、送料は税込5,500円以上で無料
- 増量の判断もオンラインの診察で相談できる
※自由診療です。効果・副作用には個人差があります。料金と条件の詳細は公式サイトでご確認ください。
処方できるかどうかは、年齢とBMI、そして体の状態を合わせて判断します。ミライメディカルクリニックのオンライン診療なら、自宅や職場から医師の診察を受けられ、条件を満たしているかをその場で確認できます。
定期便は30日・90日・180日の周期から選べ、停止と解約は次回発送予定日の5日前までに公式LINEで連絡する形です。
初めて使う方は2.5mgからの開始で、BMIが18.5以下の方には処方できません。BMI18.5〜20の方は2.5mgのみ、BMI23未満の方には10.0mgを処方できない基準を設けています。
まとめ
マンジャロの年齢は、下限が18歳前後、上限は明確な定めがないというのが実情です。下限は添付文書に小児等の臨床試験の記載がないことと、承認の判断に使われた臨床試験の参加条件(18歳以上・20歳以上)に由来します。
上限を設けている施設があるのは、添付文書で高齢者は慎重に投与することとされているためです。体重が減る過程では筋肉量も減るため、もともと筋肉量が落ちている世代では注意が必要になります。
年齢の条件を満たしていても、BMIの条件で処方できない場合があります。ミライメディカルクリニックではBMI18.5以下の方に処方できません。妊娠する可能性がある場合は、投与中および最終投与後1ヶ月間の避妊についての説明を受けたうえで判断することになります。
